この時期の肩こり、頭痛は、天気病??寒暖差疲労??の原因?

皆さんは、「天気病」あるいは「気象病」などと呼ばれるものを知っていますっか??

冷房の利いたオフィスに入ってホッと一息ついたのもつかの間、全身に鳥肌が立ち、頭はズキズキと痛み、体がだるくなったりしていませんか??

冷えた電車内から駅へ降りれば、ムッとする熱気で滝のように汗が噴き出し、めまいや吐き気に襲われる。いずれも、急激な気温変化が体に悪影響を及ぼしているとされています。それを、気候変化による「天気病」あるいは「気象病」などと呼ばれるものです。

「雨が降るときまって頭が痛くなる」

「寒くなるといつもめまいがする」

「湿度が高い日に限って体がだるい」

このように、天候の変化で体に不調を訴える患者がいます。

肩こり、首こり、手足のしびれ、動悸どうき、血圧の変化、ぜんそくなどが見られるケースもあります。

特徴的なのは、めまいがあって耳鼻科を受診しても原因がはっきりしなかったり、吐き気を訴えて内科で検査しても病名がつかなかったりすることです。

エアコンによる急激な気温変化も天気病と同じような症状が出ます。かつては「クーラー病」「冷房病」とも呼ばれていました。
しかし、クーラーを使うのをやめても、症状が改善しない、あるいは、再発してしまうという例が多く見られそのため、
クーラーの使用の有無にかかわらず、気温の変化が影響する「寒暖差疲労」と呼ぶほうが適切だと思います。

天気病が疑われる場合、問診で次のようなチェックリストを使って患者の症状や生活スタイルを確認しています。

いくつ当てはまるか、チェックしてみてください。

〈1〉天候が変わるときに体調が悪い

〈2〉雨が降る前や天候が変化する前に、なんとなく予測できる

〈3〉耳鳴りやめまいが起きやすい

〈4〉肩こりや首こりがある。首に外傷歴がある

〈5〉猫背、反り腰がある。姿勢が悪い

〈6〉乗り物酔いをしやすい

〈7〉パソコンやスマートフォンを1日4時間以上使用している

〈8〉ストレッチや柔軟体操をすることが少ない

〈9〉歯のくいしばり、歯ぎしり、歯の治療が多い。顎関節症と言われたことがある

〈10〉夏冬ともにエアコンの利いた環境にいることが多い

〈11〉日常的にストレスを感じている

 

〈1〉〈2〉が当てはまる場合は天気病の可能性があります。〈3〉~〈11〉のうち、三つ以上当てはまる項目があったら、
天気病予備軍と考えられます。

天気病の原因と考えられているのが、呼吸や体温などの働きをコントロールしている自律神経の乱れです。

自律神経には、体を落ち着かせる「副交感神経」と緊張時に血圧や心拍数を上げる「交感神経」があり、
それぞれがバランスをとることで体調を一定に保っています。

気温や気圧の変化などの刺激によって交感神経のほうが優位に働くと、痛みを感じる神経が興奮し、体調不良につながります。

自律神経が体調を一定に保とうとがんばることで、エネルギーを余計に消費します。その結果、疲労はたまりやすくなり、
体が冷えるといった不調を招きます。この状態を「寒暖差疲労」と呼んでいます。

自律神経の働きが大事
人間の体は、環境の変化に応じて、体調を適切に保とうとします。

気温が高ければ、体内から熱を逃がすため発汗を促します。気温が低ければ、体内の熱を逃がさないために末梢の血管を締め、
血流が低下するようになっています。これらは、自律神経の働きによって、無意識のうちに調節されます。

寒暖差疲労の状態は、この調節機能が適切に働いていないことが考えられます。次のチェックリストで「寒暖差疲労」
になっていないか確認してみましょう。

 

〈1〉暑さ、寒さが苦手

〈2〉エアコン(冷房・暖房)が苦手

〈3〉周囲は暑がっているのに自分だけ寒い。長そでが手放せない

〈4〉顔や全身がほてりやすい

〈5〉大きな温度差で頭痛、肩こり、めまい、だるさ、関節痛、下痢などの症状が出る

〈6〉熱中症(熱中症に近い状態)になったことがある

〈7〉季節の変わり目に体調不良になる

〈8〉冷え性だ

〈9〉温度が一定の環境に長くいる(自宅、オフィスなど)

〈10〉代謝が悪く、体がむくみやすい

 

当てはまる項目が1~3個なら軽症、4~6個で中症、7個以上なら重症の疑いがあります。

私のクリニックを受診する患者で、頭痛、めまい、吐き気などの症状を訴える人の多くに共通しているのが骨格にゆがみがあることです。
姿勢が正しく、歩き方に癖や乱れのない人に天気病や寒暖差疲労の症状はほとんど見られません。

骨格のゆがみが目立つのは、デスクワークが多くて、スマホを使っている時間が長く、運動不足の人です。
長時間、クーラーの利いたオフィスで作業するシステムエンジニア、立ち仕事の多い美容師や販売員などの職業の人に症状が現れやすい傾向があります。

首が回らない、肩に痛みがある、脚を組む癖がある……。患者の多くが、腰が反っていて頭が前に出てしまう反り腰や猫背など、
姿勢に問題を抱えています。壁にそって直立してもらうと、頭が壁に付かなかったり、背中部分にこぶし大よりも広い隙間ができたりします。
慢性的な肩こりがあり、痛みを感じないほど感覚が麻痺まひしているという人もいます。肩甲骨あたりに強い張りのあるという患者もいます。

自律神経は、脳にある視床下部から背骨の中にある脊髄を通って全身へ信号を出しています。そのため、姿勢が悪く、
背骨にゆがみがあることで自律神経が乱れる一因になると考えられています。つまり、骨格のゆがみによって「交感神経」の働きが優位になり、
気圧や気温の変化に対する体のセンサーが過剰に反応してしまう恐れがあるのです。

寒暖差疲労の対処法は?
肩こりや手足の冷えなどの症状があると、血行を良くするために、患部を温めようと考えると思います。しかし、
それでは根本的な改善にはなりません。

症状に応じて、漢方薬などを処方することもありますが、肩こりの状態や骨格のゆがみがひどい場合は、整骨院に行くことをオススメします。

休憩時間などを利用して簡単にできるストレッチやマッサージも効果的です。両手を後ろで組んで、肩甲骨を寄せ、
胸をぐっと開くと猫背の改善につながります。あごに手を当てて後ろにグッと押すことで、前傾になった姿勢を正す効果が期待できます。

骨格のゆがみは、歩き方や座り方など何げない癖や姿勢によって生じます。ちょっと気をつけるだけでも予防につながりますし、ストレッチなどを心がけることで体調の改善が期待できます。

寒暖差疲労の患者の中には、猛暑が一段落しクーラーの冷気から解放されても、朝晩の急激な冷え込みに体が追いつかないということがあります。
その場合、大本となる骨格のゆがみやストレスといった自律神経を乱す原因がないか、生活スタイルを見直してみてください。

特に、今の時期の秋の気候に多い症状です。

当院では、そういった悩みがある方を来院されていますので、お悩みの方はご相談下さい。

 

 

ジャイロ整骨院

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